1017/4/12ガッテン!は 緑内障がテーマ。最新研究で「特殊ないびき」をかく人は緑内障になりやすいことがわかったのです。緑内障は視野が狭くなる病気ですが、ついにこの緑内障になりやすいタイプがわかったのです。ガッテン!ガッテン!
Contents
緑内障とは?
緑内障は視神経に障害が起こることにより、目で見た情報がうまく脳に伝わらなくなって視野が欠けてしまう病気です。
日本での失明原因第1位の恐い病気です。日本人の40歳以上では20人に1人の割合で起こるといわれています。60歳以上では10人に1人起こるとされ、成人の失明原因の第1位になっています。
緑内障は、気付かないうちに症状が進行することが多く、今後ますます患者数が増えることが予想されています
いびきと緑内障
いびきとは
いびきとは寝ている時の呼吸に伴う雑音のことです。
いびきには、種々の疾患が関与していることがあることが知られています。そして、いびきには2種類あるのです。
睡眠中は全身の筋肉が緩んでいるので、のどの周りの筋肉も緩んでいます。また、寝ることで重力が下に落ち込み、気道がより狭くなってしまっていて、そこに空気が通ると気道の周囲の筋肉などが振動して「いびき」となるのです。
いびきには2種類ある
いびきには2つの種類があります。
単純性いびき
鼻づまりや疲労、飲酒、風邪などが原因の一時的ないびき。原因を取り除けばいびきは解消します。
睡眠時無呼吸を伴ういびきが恐い!
睡眠時無呼吸を伴ういびきが恐い!のです。
常時いびきがあり、他人から指摘されるほどの騒音。放置しておくと睡眠時無呼吸は悪化し、様々な重病を合併し、交通事故を起こしやすくなります。生存率、つまり寿命にも関係するといわれています。
眠っているときに呼吸が止まってしまう睡眠障害「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」。日本国内でも自覚していない人を含めれば300万人以上もの患者がいるとされていますが、この睡眠時無呼吸症候群に関するある意外なデータが存在します。それが、「睡眠時無呼吸症候群の患者では、緑内障を患うリスクが正常な人の約10倍高い」という事実。
いびきと緑内障
睡眠時無呼吸に陥ると、網膜への血流が悪くなってしまいます。つまり栄養や酸素を目に運ぶことができなくなってしまって、「緑内障」を発症しやすくなってしまうのです。
睡眠時無呼吸症候群の患者が「緑内障」を発症する率は、正常な人の約10倍も多いというデータが明らかになっています。
『無呼吸発作は眼圧と同時に血中酸素飽和度も下げるため、低酸素状態になり、緑内障発症に影響している』ことがわかっているのです。
緑内障の治療法
緑内障治療には目薬によって眼圧を下げる治療法が一般的です。
使用する目薬は「眼圧を上げる房水を排出しやすくする薬」と「房水の量を減らす薬」があります。最近では配合剤も出ています。
目薬には視野を回復させる効果はありませんが、目薬をきちんとさした場合は、ささない場合に比べて、緑内障の進行が緩やかになることがわかっています。
*目薬をさすときには、「容器の口がまつ毛に触れないように」「たらすのは1滴」「まばたきしない」「目頭を軽く押さえる」という4つのポイントに注意してさしましょう。
目薬で眼圧が下がらない場合は外科治療やレーザー治療が行われます。
外科治療は、隅角[ぐうかく]に外科的にバイパスを作り、房水を排出しやすくします。レーザー治療は、隅角にレーザーをあてて、房水の通り道を広げて、房水を排出しやすくします。
緑内障の検査
緑内障は、早期発見が大切です。40歳過ぎたら定期検査を受けて自分の目の状態を知っておきましょう。
1.緑内障の検査では、まず眼圧をはかる「眼圧検査」が行われます。
2.さらに目の「眼底検査」を行い、奥の血管や視神経の状態を調べ、視神経に障害が無いかを調べます。
3.眼底検査で異常が見つかった場合は、「視野検査」を実施します。
他にも早期発見に有効とされる「OCT」という検査があります。
多くの眼科医院で取り入れられているので、気になる方は是非一度、近くの眼科で聞いてみてくださいね。
40歳過ぎたら定期検査を!
40歳以上で、低血圧・高血圧・糖尿病・偏頭痛・睡眠時無呼吸症候群・強い近視や、家族歴のある人は眼科へ行って相談をしましょう。
「緑内障」は知らず知らずのうちに視野が狭くなり、最悪だと失明してしまう目の病気です。
怖いのが「症状に気が付かない」という点ですし、さらには、一度失われた視野はもう元に戻すことができません。
とても怖いことですよね。
すこしでも上記の症状で気になることがあるようでしたら、定期的に眼科で診察を受けましょう!
ガッテン!出演者
【司会】立川志の輔 、小野文惠
【ゲスト】清水ミチコ、岡田圭右、指原莉乃